1票の格差が是正されないまま7月20日に実施された参議院議員選挙は憲法違反だとして、全国の弁護士グループらが一斉に訴えを起こしました。
訴状によりますと、7月20日に実施された参議院選挙について、議員一人あたりの有権者数が最も少ない福井県と最も多い神奈川県を比較すると、3.102倍の格差が生じているということです。
22日、福岡高等裁判所那覇支部に提訴した斎藤裕介弁護士は、福井選挙区を1票とした場合、沖縄県選挙区では0.53票の価値しか持たないと指摘しました。
その上で、1票の格差を是正しないまま実施された今回の参議院選挙については、「有権者の権利が侵害されていて違憲」だと訴えました。
前回2022年の参院選での1票の格差は最大3.03倍で、最高裁判所は合憲と判断しましたが、格差のさらなる是正を図るべきとしていました。