暑さに参っているのは人間だけではありません。沖縄県の「沖縄こどもの国」で、動物たちの熱中症対策を取材しました。

沖縄市にあるこどもの国。園内には150種類1000匹の動物たちが飼育され愛くるしい姿を見せています。

動物たちのコンディションを保つために様々な工夫を凝らしています。

マレーグマのマーズに用意されたのは、身体をひんやりさせてくれる夏のスペシャルメニュー。

飼育員:
じゃ、投げまーす。マーズ、ほいっ!

クマの大好物、あまーいハチミツも入った特製メニュー、マーズは15分ほどでぺろりと完食しました。

飼育員:
ツキノワグマがいるんですけど、去年ちょっと夏バテで熱中症になっちゃったりっていうのもありました。もともと寒いところにいる動物だと、沖縄の暑さに慣れていないのかすぐ夏バテしちゃったりする子はいますね

食欲や行動など日々のちょっとした変化から体調を見極める、毎日の観察がとても重要です。

夏でも元気いっぱいのインド象、琉花。

パタパタと動かしている耳をよく見ると、耳の裏側に太くて大きな血管があります。

ゾウはこの大きな血管から熱を放出して血液を冷やし、熱中症を防いでいます。

飼育員:
Qゾウも熱中症になる?
なりますなります。これだけ身体が大きな動物なので夏の暑さが直接当たらないように泥浴びしたりとか水の中プール入って身体を冷やしたりします。

飼育員は、水場や泥を絶やさず、動物たちが常に使えるよう管理しています。

飼育員の姿を見つけてエサをおねだりしているのは、コツメカワウソのブンタ。
夏のスペシャルメニューは凍らせたワカサギです。

両手を使ってぎゅっと掴み強い顎でかみ砕いてあっという間に食べ終わりました。

飼育員:
動物園にいる動物って暇な時間が多かったりするので、普段と違うエサをあげて違う刺激をあげたりして暇つぶしの代わりにもなります。

自然の中で暮らす動物たちは、快適な場所を求めて自由に移動することができます。

しかし、動物園の動物たちは限られたスペースで生活しているため、楽しく健康に暮らすには、人がしっかりと環境を整える必要があります。

まだまだ続く暑い夏。動物たちを熱中症から守るため、気を抜けない日々が続きます。

沖縄テレビ
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