3月に発生した大規模な土砂崩れの影響で通行止めが続いていた、大野市の国道158号。7月18日に、う回路となる仮設道路が開通し通行が可能となりました。この4カ月、岐阜と大野が寸断された状況が続いていましたが、通行が再開し地元住民やドライバーからは喜びの声が聞かれました。
 
18日午後1時半頃、大野市上半原の国道158号に設けられた通行止めのバリケードの前には、午後2時からの開通を前に数十台の車が列をつくりました。
 
ドライバーは―
「白鳥から高山方面へドライブするのに、(158号が)良かった。もう4カ月待った」
「労働環境の問題で運行時間に制限もあるので、(開通すれば)1時間くらい違うので助かる」
 
「3、2、1…はい、解除します」
 
澤田美紀記者:
「土砂崩れから4カ月、158号の通行が再開しました。待ちわびたドライバーが次々と通り過ぎていきます」
 
う回路は全長275メートル。3月19日に発生した高さ100メートル、幅90メートルに及ぶ斜面崩壊の現場の近くに完成しました。
 
開通と同時に新しい仮設道路を県内外のナンバーの車が続々と通行していました。
 
区長は「やっと袋小路の状態から開放されたという気がする。これまで4カ月間、非常に不便な状態が続いていたが、これからは以前にも増して交流が盛んになるよう期待している」と期待を込めます。
  
中京方面と大野の交通が寸断されたことで来場者が大幅に減少していた、中部縦貫自動車道の荒島インターチェンジの側にある「道の駅越前おおの荒島の郷」。通行止めが解除され、駐車場には県外ナンバーの車があちらこちらに見られました。
 
郡上市から来た人は「通れるようになったので来た。兄が福井にいるので、やっとこちらの道(158号)から来られるようになった」と話します。
 
一時期は、来場者が5割、売り上げが4割ほど減少するなど、大きな影響を受けました。駅長は「中京からの車がほとんどなかったので、どうなるかと思っていた。一番ひどい時で5割減、よくても3割減くらいで推移していたので、(開通して)本当に一安心」と胸をなで下ろします。
 
三連休を前に国道158号が開通し、この夏の行楽シーズンも多くの人たちでにぎわうことが期待されています。

福井テレビ
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