自民・公明が過半数割れとなった一方、参政党が躍進した今回の参議院選挙。
今後、国政はどうなっていくのかフジテレビの解説委員・平井文夫さんに聞きました。
中央政界での取材歴30年以上のフジテレビ・平井文夫解説委員は、今回、選挙区と比例合わせて14議席獲得と大躍進した参政党について、自民の票を取り込んだ結果だとし、今後岩手に根付く「野党共闘」の態勢も揺るがしかねないと指摘します。
フジテレビ解説委員 平井文夫さん
「(岩手選挙区で)立憲民主党の票と、自民と参政を足した票が同じくらい。だから、やはり自民は参政党に食われたというのが一つ。立憲は(全国でも)数少ない野党連合(共闘)ができたので盤石だったが、もしこれが崩れれば、立憲だって岩手でも負けたかもしれない」
また参政党について、若者や非正規労働者の不満を代弁する新しい党であることが勢いの拡大につながっていると分析します。
フジテレビ解説委員 平井文夫さん
「高齢者はたくさん医療費を使って年金をたくさんもらって、我々は年を取ったらそんなに年金をもらえないかもしれない、なのに給料からものすごくたくさん引かれている。おかしいじゃないかという若者の不満(を代弁している)」
また衆参ともに自公が過半数を割り込んだため、政権運営がさらに不安定になると指摘。
政権がどうあるべきか、これまで以上に与野党の政治家たちが協議していく必要があると強調します。
平井さんは「与党は野党の意見を聞きながら政権運営をしなければいけなくなる。(例えば)消費税減税を野党が実現して、その尻ぬぐいを与党がするのはおかしい。やっぱり政治家同士で話し合って何をすべきかをちゃんと考えてほしい」と話していました。