参院選の主な争点について候補者の訴えを伝える企画の5回目。「政治とカネ」をめぐる透明性はどうすれば高まるのだろうか、候補者5人の考えを聞いた。
<県選挙区の立候補者>※届け出順
無所属の現職・芳賀道也氏(67)
参政党の新人・佐藤友昭氏(52)
自民党の新人・大内理加氏(62)
共産党の新人・三井寺修氏(45)
政治団体・NHK党の新人・大貫学氏(67)
(山形市・70代無職)
「政治家の金に対する考え方が相変わらず古いまま。昭和のまま続いているということが1番許せない」
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題から端を発した、一連の“政治とカネ”の問題。
さくらんぼテレビが県内で有権者150人に尋ねたところ、今回の参院選の争点として「政治とカネ」を挙げた人は150人中40人だった。
有権者の約4人に1人が関心を持ち見つめている「政治とカネ」の問題を、5人の候補者はどのように考えているのだろうか。
(無・現/芳賀道也氏)
「カネの流れを基本的にすべて公開する。企業・団体献金は献金をした団体にとって良い政治につながるため禁止にする。透明性を高め、大都市・大企業ばかり得する政治ではなく、国民一人ひとりが等しく幸せになる政治を実現しなければいけない」
(参政・新/佐藤友昭氏)
「政治は志と実行力。横やりはある。『こんな良いことがある、お金がもらえる』と。そこで目標をしっかり持っていれば断れる。志を持って実行する。それが政治家に必要で、そうあるべき」
(自民・新/大内理加氏)
「県議時代、当時の政務調査費に1円から領収書をつけることを公約に当選し実現した。地方も国も同じ。しっかり国民との意識の乖離(かいり)を正し、自民党の中から変えていきたい」
(共産・新/三井寺修氏)
「企業・団体のパーティー券購入禁止など、企業・団体献金の全面禁止。国民の税金を使う政党の助成金制度も廃止。民意をゆがめる小選挙区制度もあらため、比例代表制度に一本化していく」
(N党・新大貫学氏)
「みんな毒が回っている。カネが回っている。中抜きしたカネがそういった人たちの退職後のあっせんに使われる。毒が回るという意見。どうしようもない。何を言ってもダメ」
参院選の投開票は、4日後の7月20日。