軽油に重油や灯油を混ぜて使用する、いわゆる「不正軽油」の抜き打ち検査が県内の主な幹線道路で行われた。
「不正軽油」は、軽油1リットル当たり32.1円が課せられる「軽油引取税」を免れるため、軽油に灯油や重油を混ぜて使用する脱税行為のこと。
16日は米沢市と舟形町で、県と警察による抜き打ち検査が行われた。
このうち米沢市では、国道13号の駐車帯に誘導したトラックの燃料タンクから軽油を抜き取り、その場で簡易検査を行った。
検査対象となった車は2カ所あわせて46台で、簡易検査の結果、いずれも不正は確認されなかったが、県は今後、成分を詳しく分析して不正の疑いがあれば追跡調査するとしている。
(県置賜総合支庁・比留間雅和税務課長)
「不正軽油の流通使用は、悪質な脱税行為になる。環境汚染の問題にもつながるので、引き続き我々で取り締まりを強化して、不正軽油の使用について啓発を図っていく」
県内では、不正軽油の使用はこの10年間確認されていない。