隠岐のブランドイワガキ「春香」を生産する島根県海士町の水産会社「海士いわがき生産」が、6月10日までに事業を停止し、自己破産手続きに入ったことが分かりました。
自己破産手続きに入ったのは、海士町の水産会社「海士いわがき生産」です。
民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、6月10日までに事業を停止し、負債総額は約1億円とみられます。
「海士いわがき生産」は2002年4月に設立され、ブランドイワガキの「春香」を生産。2010年に島根県の「美味しまね認証」を取得するなどブランド力を高め、県内外の飲食店やホテルなどに販路を広げてきました。
しかし、約1億円あった年間売り上げがコロナ禍で3割程度にまで落ち込み、その後も回復しなかったため債務超過に陥り、事業継続を断念したということです。
この会社では、ブランドイワガキ「春香」の半分程度を生産していましたが、海士町は今後、町が主体となって3年後をめどに現在の約10万トンまで生産態勢を立て直したいとしています。