20日の参院選の投票日を前に「センキョ割」が注目されている。証明書提示でホットドッグ無料の店や、区の投票率に応じ最大3割引になる文具店もあった。

また、若者投票率が全国平均より低い青森県選挙管理委員会は生成AIが作詞作曲した歌を校内放送や県庁で流し、若者投票率の向上を図っている。

投票済証明書提示で無料サービス拡大中

20日は、参議院選挙の投票日だ。史上初の3連休の中日とあって投票率の低下が心配されている。

その対策として行われているのが、投票でお得なサービスが受けられる「センキョ割」だ。

この記事の画像(16枚)

投票すると渡される「投票済証明書」などを持って、対象の店に行けば割引きやサービスを受けられる。

東京・世田谷区のホットドッグ店「SUNNY HOP」では、ホットドッグ無料の出血大サービスを行っているという。

取材班:
投票してきたんですけど。

店員:
ありがとうございます。こちら(投票済証明書)受け取って、ホットドッグと交換になります。

投票済証と交換で、21日まで名物のクラシックホットドッグが1本無料となる。

SUNNY HOPオーナー・中山航平さん:
政治を体験する一歩を「ホットドッグを無料で食べられるなら行ってみようか」と、そのハードルを下げられるかなと。投票率が上がれば上がるほど僕らは赤字が増えるんですけれど…でも気にしない、それぐらいの気持ちで社会を変えて欲しい。

難しいと感じがちな政治の一歩を、手軽に感じて欲しい。SUNNY HOPは2024年の衆院選からセンキョ割に参加している。県外の利用者も訪れるなど反響が大きいという。

センキョ割は飲食店だけでなく、様々な業種で行われるようになっている。

東京・世田谷区下北沢の商店街にある「きくや文具店」では世田谷区全体の投票率で割引率が変動する。

取材班:
こちらの文房具店ですが、センキョ割りが行われているようです。

投票日までは1割引き、投票日翌日から27日までは、投票率が50%未満だと1割引き、50%以上65%未満は2割引き、65%以上となればなんと3割引になる。

2012年から始まったセンキョ割も、今では約2500店舗まで拡大した。

若者投票率が特に低い青森県の秘策とは?

一方、青森県の選挙管理員会はこれまでとは違ったアプローチで投票を呼び掛けている。

「参院選のこの夏に、私たちの声を届けよう」という歌詞のオリジナルのイメージソングを作成した。タイトルは「私の選択」で、作詞・作曲は生成AIだ。

青森県選挙管理委員会事務局・平尾悠樹事務局長:
若者の投票率は全国的に低いが、特に青森県が全国平均と比べても5ポイント程度低い。どうしても若者向けに何か啓発を、新しいことをしたいという思いがあった。

課題だという若者の投票率は、選管によると2024年の衆院選で青森県の10代の投票率は34.46%(全国39.43%)、20代は27.45%(全国34.62%)だった。

そんな県内の若者に投票してもらおうと作られたのが、今回のイメージソングだ。県内の高校の校内放送や県庁などで絶賛放送中だ。

青森県選挙管理委員会事務局・平尾悠樹事務局長:
自分の選択で未来をつくっていく。その第一歩が選挙であるということを、皆さんに認識して頂きたい思い。

史上初の3連休中日の投票日、果たして投票率はどうなるのだろうか。
(「イット!」7月15日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(16枚)