「ごめんね~お鼻もらいます」
かわいい子犬たちの撮影会かと思いきや、撮影していたのは「犬の鼻」。女性が使用していたのは、鼻を撮影するだけで愛犬を守ることができるアプリです。
一匹ごとに異なるという鼻のシワ「鼻紋(びもん)」。この「鼻紋」を使い“迷い犬ゼロ”を目指すのは、澤嶋さつき(さわしま・さつき)さんです。
澤嶋さん:
犬の鼻が人間の指紋みたいになっているんですけど、人間の指紋と同じで、生まれてから死ぬまで変わらないものです。
迷子とか何かあったときに、鼻スキャンでその子が誰かがすぐに特定できる。迷子になっても災害になっても、愛犬が一人ぼっちになった時に助かるようにしたい。
その使い方は、犬の鼻を30秒ほどスキャンし、愛犬や飼い主の情報を記入するだけ。もし街で迷い犬を見かけたら、鼻紋をアプリで照合し、一致する犬を探します。
さらに、飼い主に戻すまでお世話が必要な場合は、アプリからペットの細かい情報も知ることができます。
澤嶋さん:
病気や、このご飯が好きだから気を付けてとか、食べ物とかワクチンで死んじゃう子とかもいるので。
アプリ開発の背景にあったのは、親友の愛犬が逃げ出しそうになった時に感じた不安。“気を付けていても迷子になる可能性はある”と開発をスタートし、これまでに4万以上の“犬の鼻”と向き合ってきました。
澤嶋さん:
全ワンちゃんが登録されたら、迷子とか遺棄とかってなくなると思っていて、犬をお迎えするときには既にNoseIDが付いているという状態で、全国に広げることを頑張っています。悲しい思いをする子たちがいなくなるようにしていきたいなと思っています。
迷子犬がゼロの世の中になりますように。鼻紋でペットを守る澤嶋さんの活動は、あすも続きます。
(「イット!」6月11日放送より)