政府は15日、自衛隊の制服組トップの統合幕僚長に内倉浩昭航空幕僚長(60)を起用することを閣議決定した。吉田圭秀統幕長(62)は退職する。
吉田氏は陸上自衛隊のトップの陸上幕僚長を経て、2023年3月統幕長に就任。2024年10月に定年に達したことに伴い自衛隊法に基づき任期を延長。また、今年3月に統合作戦指令部が発足し、統合作戦司令官との円滑な連携のため、再度、任期延長されていた。8月1日付けで退職する。
内倉氏は、1987年に防衛大を卒業し、航空自衛隊に入隊。航空幕僚監部防衛部長や航空総隊司令官を経て、2023年3月から航空幕僚長を務めていた。
内倉氏の後任の空幕長には森田雄博航空支援集団司令官(58)をあてる。
また、森下泰臣陸幕長(59)も退職し、後任に荒井正芳西部方面総監(58)が就く。
背広組では、増田和夫防衛事務次官が退職し、後任に大和太郎防衛政策局長が就くほか、石川武装備庁長官も退職し、後任に青柳肇整備計画局長が就く。人事教育局長には、防衛省では女性として初の局長級となる広瀬律子政策立案総括審議官が就任する。