7月14日深夜、北海道南部の福島町のスーパーのそばでクマの痕跡が見つかり、警察が警戒を強化しています。
また、15日も道路を横断するクマの姿が目撃されています。
警察によりますと、14日午後11時30分ごろ、福島町三岳のスーパーとホームセンターの近くにある倉庫の1つが壊されているのを、パトロール中の警察官が発見しました。
倉庫は3つ並んでいましたが、その東側の1つが壊されていました。倉庫前には生ごみやプラスチックごみが散乱していたということです。
13日には西側の倉庫で同様の被害が確認されていました。
また、ホームセンター敷地の東側にも同様にゴミが散乱しており、警察は引き続きパトカーによる警戒活動を実施するとともに、住民に対して、ごみの適切な管理や、食品の野外放置を控えるよう呼びかけています。
さらに15日午前4時ごろ、スーパーの北東方向の町道で、クマが東から西に歩いて渡る姿が目撃されました。
クマから約130メートル離れた場所で目撃した人が警察に通報。体長は約1.5メートルで道路を渡ってすぐに見失ったということです。
警察はパトカー4台と猟友会のハンター2人で現地に向かいましたが、クマは見つからず、痕跡もありませんでした。いまのところ被害の報告もありません。
町内では12日未明、新聞配達員の男性がクマに襲われ、やぶに引きずり込まれ死亡しています。男性は襲撃されてから発見された場所まで約100メートル、クマに引きずられたとみられています。
警察がパトロールを強化し、町民に注意を呼び掛けています。