2024年に人口10万人当たりで自ら命を絶った人の数を示す自殺死亡率は、岩手県が全国ワーストとなりました。
これを受け県は7月14日に対策本部会議を開き、心の不調に気付き見守りなどを行う「ゲートキーパー」の養成を強化することを確認しました。
14日の会議には県の幹部ら約20人が出席しました。
厚生労働省のまとめによりますと、2024年に県内で自殺した人の数は前の年より20人増え253人に上りました。
また人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は、22.3人で全国ワーストとなりました。
全国ワーストとなるのは2020年以来です。
こうした状況を踏まえ、2025年度、県では身近な人の心の不調に気付き見守りなどを行う「ゲートキーパー」の養成を強化することを確認しました。
具体的には人の話を聞く機会が多い理容師や美容師を対象に研修を行い、新たなゲートキーパーを増やす方針です。
達増知事
「誰ひとり自殺に追い込まれることのない岩手の実現に向け、今後も全庁一丸となって自殺対策を推進していく」
このほか県では働き盛り世代の40代と50代の自殺者が多いとして、経営者向けのセミナーも開催するとしています。