宮城県登米市の横山不動尊で、震災により被害を受けた青銅五重塔の修復工事が始まっています。本格的な修復はおよそ260年前の建立以来、初めてです。
横山不動尊は、国の指定重要文化財・木造不動明王坐像を祀る日本三不動の一つと称されています。
境内にある高さおよそ8メートルの青銅五重塔は、およそ260年前に建立され、江戸時代中期の仙台藩の職人による鋳造技術を今に伝える貴重な仏塔として、県の有形文化財に指定されています。
一方、東日本大震災など度重なる地震で、一部が破損するなどの被害を受けていて、横山不動尊は塔を後世に長く残すため、修復を決めたということです。
横山不動尊 橘智法住職
「今まで以上により強固な青銅五重塔になってくれると思います。それを願ってます」
工事が完了するのは来年2月末の予定です。