長崎大学医学部は被爆80年を記念し、14日長崎市で講演会を開きました。

日本被団協の田中熙巳代表委員は、核兵器使用のリスクが高まっているとして若い世代に行動を呼びかけました。

長崎大学医学部は原爆の被害を受けた唯一の医科大学として、被爆の実相や平和の大切さを次の世代につなごうと取り組んできました。

講演会は被爆80年の記念事業の一環です。

名誉教授で被爆者の朝長万左男さんは、大学や自身が取り組んできた研究結果を示しながら、原爆の放射線がもたらす影響などについて講演しました。

田中熙巳さんは13歳のとき長崎市中川町の自宅で被爆。

2024年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員を務めています。

日本被団協 田中熙巳代表委員(93)
「日本被団協だけが“受賞できた”と喜んでいてはいけない」
「いつ核兵器が誤って使われるか分からないので、若い人たちにぜひ頑張ってほしい」

市民約120人のほか医学部や薬学部などの学生約500人もオンラインで参加し、核兵器廃絶に向けて自分たちにできることは何か考えていました。

テレビ長崎
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