資源あふれる豊かな瀬戸内海を目指し、香川大学が設計した海藻などを育てる人工の漁礁が7月14日、高松市で設置されました。

高松市庵治町沖に設置されたのは、底面が3メートル四方、高さが1.2メートルの人工の漁礁です。瀬戸内海の安定した資源の供給を目指し、香川大学が設計・施工したもので、14日は沖合約40メートルの場所に10基が沈められました。

この漁礁は、突起物などで潮の流れをコントロールし、海藻が安定して育つ場所を設けているほか、大きい魚から稚魚を保護する隙間も作られています。

(香川大学創造工学部 末永慶寛学部長)
「藻場を回復させ、魚を呼び戻し、新たな産業の創出にもつながるという循環システムを作りたい」

大学では今後、沈めた漁礁に集まる魚や、そこで育つ海藻などを調査することにしています。

岡山放送
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