大分市の入札妨害事件で起訴された当時の市議会議員に秘密事項である予定価格を教えた疑いで警察は市の職員2人を書類送検しました。
この事件は大分市の業務委託の指名競争入札を巡り、公契約関係競売入札妨害の罪で前の市議会議員山本卓矢被告と大分市の造園業者の社長など3人が起訴されているものです。
起訴状などによりますと、山本被告は2024年4月と5月、大分市が行った除草業務委託などの指名競争入札で市の職員から聞き出した非公開の予定価格を業者側に伝え落札させたとされています。
一連の事件について警察は14日予定価格を山本被告に伝えた疑いが強まったとして、市の職員2人を地方公務員法の守秘義務違反の疑いで書類送検しました。
関係者によりますとこの2人は業務を委託した公園緑地課の当時の管理職だということです。
大分市の足立市長は「大変重く受け止めている。捜査の進捗を見守り対応を検討する」とコメントしています。