参院選も中盤の山場となったこの週末、各候補を支える大物弁士が続々と鹿児島入りし支持を訴えました。

13日夕方、鹿児島県出水市で個人演説会を開いた無所属・新人の尾辻朋実さん。

推薦する立憲民主党の岡田克也常任顧問が応援に駆けつけ、食料品の消費税の一時的な減税を訴えました。

立憲民主党・岡田克也常任顧問
「『消費税は社会保障のために大事だ』と。大事ですよ、そんなことは分かっている。だけど今の目の前の食料品価格を見たら当然下げるべき。なんでこの常識的な判断が自民党にはできないのか。結局本当に大変なことになっているという認識が、自民党には足りない」

尾辻さんは都市と地方の格差が広がっているとして、今こそ政治を変えるべきだと主張しました。

無所属・新人 尾辻朋実候補
「地方創生とか美辞麗句を並べている場合ではない。農業を、一次産業を守らなければ、この国は地域を守らなければ未来はない」

参政党の新人牧野俊一さんの応援に訪れたのは神谷宗幣代表です。

12日、JR鹿児島中央駅前でマイクを握り、「グローバリズムに負けない日本を作っていきたい」と訴えました。

参政党・神谷宗幣代表
「日本人ファーストを掲げてやりたいことは、戦後80年の検証をして日本を作り直したい。歴史を学び、国家感を持って、憲法も、もう一回自分たちで議論して、どういう政治が必要なのか、どういう政治家が必要なのか、そこからみんなで一緒にやりましょう」

牧野さんは現在の米不足の問題を取り上げた上で、物やサービスの供給能力をあげるべきだと訴えました。

参政党・新人 牧野俊一候補
「食やインフラを支えてきた方々を、自民党政治のいじめと脅しという魂の牢獄から解き放つための戦い」

その翌日もJR鹿児島中央駅前に集まった大勢の有権者たち。

お目当ては小泉進次郎農林水産大臣です。

自民党の元職園田修光さんを応援するため県内3カ所で遊説し、コメの値段を例に批判ばかりの野党には政権を任せられないと訴えました。

自民党・小泉進次郎農水相
「高いときは『高い』と批判をし、安くなったら『安すぎたらどうするのか』と。これが野党の正体です。持っているエネルギーを常に与党の批判をすることに使っている。そんなところに今政権を任すわけにはいかない」

園田さんは国会議員として務めた10年の経験をアピールし、鹿児島の生活を守りたいと訴えました。

自民党・元職 園田修光候補
「鹿児島の生活を守る。産業を守っていく。そして農業を守っていく。その政策を国政の場でやらせていただきたい」

NHK党の新人山本貴平さんは鹿児島での活動はありませんでした。

今回の参院選、13日までの期日前投票の投票率が発表され、県内では12万7000人余りが期日前投票に行っていて、投票率は9.74%と3年前の前回より2.85ポイント増加しました。

鹿児島テレビ
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