連日お伝えしているトカラ列島近海を震源とする地震についてです。
発生から3週間以上が経過しましたが、いまだに収束の兆しは見えず、14日で地震の回数は2000回を超えました。
14日、鹿児島県十島村と県、国はオンライン会議を行い、対応を協議しました。
14日朝、鹿児島市立病院に開かれた災害支援ナースの帰着式。
13日まで悪石島に派遣されていた看護師の永尾香織さんが現地の状況を報告しました。
鹿児島市立病院・永尾香織さん
「震度1から4の地震を私たちも体験しました。自分たちが感じた不安を毎日島民の方たちは感じていることを体感し、少しでも不安が収まるような状態になればと願っております」
永尾さんは、現地の看護師をサポートしながら避難所にカフェを開き、島民や現地で働く人たちの憩いの場を設けたといいます。
永尾さん
「(島民の方との会話では)こちらから地震や災害の話をするのではなく(家族の話など)別の話をすることで、少し笑顔を引き出せるように声かけした」
トカラ列島近海を震源とする群発地震が始まって3週間以上が経過していますが、14日朝も悪石島では震度4を観測する地震が発生するなど活発な地震活動が続いています。
14日も震度1以上の地震は午後5時までに32回発生し、合計は2000回を超えました。
収束の兆しが見えない中、14日朝、十島村と県、国によるオンライン会議が開かれました。
十島村・久保源一郎村長
「終わりの見えない群発地震でありますが、島民の不安や心配は積み重なり心労は高まるばかりでございます」
国は十島村で畜産業を営む人が家畜を避難させる場合に、その費用の一部を補助することを決めています。
非公開で行われた会議で塩田知事は国にさらなる支援を求めたということです。
会議後、十島村の久保村長は会見で次のように述べました。
十島村・久保源一郎村長
「鹿児島県知事、(防災担当)大臣の方から長期的なものへの支援を頂いている。住民の方にも負担のないような形を取っていけるのではないか」