太平洋戦争中にアメリカ軍の攻撃で沈められた船舶の犠牲について学ぶ講演会が12日、那覇市で開かれました。

この講演は対馬丸記念館で開催されている企画展の一環で、戦時遭難船舶遺族会の大城敬人さん(84)が講師を務めました。

疎開船・湖南丸(こなんまる)で叔父を亡くした大城さんは、事故の報告書などから独自に実態を解明するなかで、肉親がどのような状況で亡くなったのかも知ることのできない戦争の不条理を訴えました。

戦時遭難船舶遺族会 大城敬人さん:
海で亡くなった方の思いというのは想像できない苦しみ。陸では遺骨収集がされたんですよ。海で犠牲になったらもうそのままですよ。あの冷たい深い海で

戦時中、県民が犠牲となった戦時撃沈船はこれまで26隻とされてきましたが、2025年に記念館が実施した調査で新たに5隻の存在が明らかになりました。

沖縄テレビ
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