漫画「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる、水木しげるさんの原画や愛用の道具などをそろえた企画展が湧水町の「霧島アートの森」で始まりました。
「水木しげる 魂の漫画展」は霧島アートの森の開館25周年を記念して、10日から始まりました。
セレモニーでは水木さんの長女の原口尚子さんがあいさつをしました。
水木しげるさんの長女・原口尚子さん
「自然がいっぱいの所を水木は大好きだったので、この辺から見てこういう環境の中で開催できたこと本人本当に喜んでいると思う」
1922年生まれの水木さんは太平洋戦争で左腕を失い、復員した後に代表作の「ゲゲゲの鬼太郎」などを発表し、2015年11月、93歳で亡くなりました。
九州では初めてとなる「魂の漫画展」ではさまざまな妖怪などのキャラクターが登場する独特の“水木ワールド”や、戦争を体験したからこそ描けた漫画の原画や愛用の道具など、約350点が展示されています。
こちらの原画は今回初展示となる「幽霊族の両親をもつ鬼太郎が墓から生まれる」というシーンの一部です。
また原口さんによるギャラリートークでは、水木さんが戦友を失いながらも「右腕があり命があるだけでも幸せだ」と語っていたことなどが紹介されました。
来場者
「時代とともに作風や作品が変わっていくところを見ていきたい」
「こういうこと(戦争)が実際にあったというところから知らないので 経験を見ることができてすごい」
「水木しげる 魂の漫画展」は9月23日まで開かれていて、観覧料が必要です。