災害時に役立つアレンジレシピ第2弾。日常でも簡単に作れるのはもちろん、災害時には日常と変わらない味が再現できる。耐熱ポリ袋を使った「鶏肉料理」を日本赤十字東北看護大学介護福祉短期大学部(秋田市)の講師・及川真一さんに教えてもらった。

手羽元で“鶏のさっぱり煮”

熱に強いポリ袋を使用して作るのは「鶏のさっぱり煮」と「よだれ鶏」の2品。

「鶏のさっぱり煮」「よだれ鶏」の材料
「鶏のさっぱり煮」「よだれ鶏」の材料
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材料は、手羽元と鶏むね肉、しょうゆ・酢・みりんなどの各種調味料。

まずは「鶏のさっぱり煮」。たれから作っていく。

耐熱のポリ袋に、しょうゆと酢を大さじ2、水と砂糖を大さじ1、チューブのニンニクとショウガを約2センチずつ入れる。これをしっかりもめば、たれが完成。

次に、手羽元の水分をふき取り、たれの中に入れる。

味が染み込むようにもみ込み、空気を抜きながら袋の上の部分をしっかり結んだら、湯せん前の準備は完了。

鶏むね肉使って“よだれ鶏”

続いては「よだれ鶏」。これも、まずはたれから。

しょうゆが大さじ2.5、みりんが大さじ2、料理酒と酢がそれぞれ大さじ1、これを混ぜ合わせる。

鶏むね肉の水分をしっかりふき取ったら、柔らかくかつ味の入りをよくするためにフォークで刺して穴を開ける。

砂糖とニンニクを小さじ1ずつ、肉の両面にまぶしていく。
完成したたれに鶏むね肉を入れ、準備完了だ。

湯せん後、鍋の中で寝かせて完成

手羽元は沸騰した湯で20分湯せん。
鶏むね肉は3分湯せんして、火を止めたら鍋の中で40分寝かせる。

湯せんをして20分で「鶏のさっぱり煮」が完成。

一方、鶏むね肉は鍋で寝かせて40分後、鍋から出して切ってみると十分に火が通っていた。

鶏むね肉は湯せん3分で火を止め、鍋の中で40分寝かせる。
鶏むね肉は湯せん3分で火を止め、鍋の中で40分寝かせる。

白ゴマとネギ、ラー油はお好みで。実際にたれに漬け込んでから使ってもいいし、後からかけてもいいと及川さんが教えてくれた。

たれと一緒に白ゴマ、ネギ、ラー油をかけたら「よだれ鶏」も完成だ。

洗い物なし 油不使用の簡単料理

耐熱に優れたポリ袋で調理しているので、洗い物はほぼない。

油を一切使わずに作ることができ、食欲をそそる出来栄えだ。

鶏のさっぱり煮から試食。
しっかり肉に火が通って味も染み込んでいて、家庭の味とほぼ変わらないおいしさだ。

よだれ鶏もとてもおいしく、ご飯にもよく合う。
災害時だけでなく、普段から家で簡単に作れそうだ。

「家庭でも耐熱ポリ袋で料理にチャレンジを」と話す及川真一さん(左)
「家庭でも耐熱ポリ袋で料理にチャレンジを」と話す及川真一さん(左)

及川さんは「かなり簡単にできると思うので、家庭で耐熱に優れたポリ袋を使って色々な料理にチャレンジしてもらいたい」と話している。

(秋田テレビ)

秋田テレビ
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