ウクライナ全土でロシア軍による過去最大規模の空爆があり、首都キーウではこれまでに23人が負傷しました。

首都キーウでは4日、空襲警報が鳴り響く中、ロシア軍のドローンが集合住宅に接近し、爆発。

黒煙と火の粉が吹き上がりました。

ウクライナ空軍の発表によりますと、ウクライナ各地で合わせてロシア軍のドローン539機とミサイル11発の攻撃を受けたということです。

1度の攻撃に500機以上のドローンが使用されるのはロシアによる侵攻開始以来、初めてとみられます。

非常事態庁などによりますと、このうち最も大きな被害を受けた首都キーウでは救急車や鉄道インフラ、住宅や教育施設などにドローンの破片が落下するなどしてこれまでに23人が負傷しました。

死者は確認されていません。

ゼレンスキー大統領はSNSに「米ロ首脳の電話会談に関する報道が始まるのとほぼ同時に空襲警報が鳴り響き、午前9時ごろにようやく解除された。厳しく、眠れない夜だった」と投稿し、「ロシアは戦争を終わらせる意思がないことを改めて示した」と非難しました。

また、防空態勢について「パトリオットミサイルは国民の命を守る現実的な防衛手段だ」と強調し、西側諸国の支援継続の重要性を訴えました。

一方、ロシア国防省は4日、キーウのドローン製造工場などの軍事関連施設やエネルギーインフラに対して大規模場な攻撃をおこない、「標的はすべて破壊した」と発表しています。

フジテレビ
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国際取材部
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