世界でも人気のアニメ市場にもトランプ政策の影響が。
3日、アメリカ・ロサンゼルスで開幕した「アニメエキスポ」。
2024年は延べ40万人以上が来場した北米最大級のアニメイベントで、2025年も多くのファンが集まっています。
コスプレイヤーに人気のフォトブース。
日本にいると日常的な風景も海外のファンにとっては“アニメで見た風景”なのでしょうか。
「うまい!」と、アニメで覚えた日本語を披露してくれる人もいました。
北米のアニメ産業はコロナ禍の在宅生活でさらにファンが増えたといわれていて、市場規模は今後、ますます拡大していくことが予想されています。
しかし、会場ではトランプ政権の政策の影響も出ていました。
ゲームやアニメのキャラクターの商品が売られていて大変人気ですが、中国で作られているため、関税の影響を受けています。
店員:
輸入量は減らしている。輸入しても関税のため値上げする必要がある。
影響はファンにも及び、「確実に関税の影響を受けている。いま着ているコスチュームも通常よりずっと高価。追加で100ドル(約1万5000円)ほど高い」と話す人もいました。
一方で、関税によってアメリカで販売される様々な物が値上がりする中で、日本のアニメ作品自体にはビジネスチャンスが広がる可能性もあるといいます。
JETROロサンゼルス・滝澤慶典次長:
アニメはデジタルで配信されていることから、グッズ等と違い関税がかかっていない。アニメは相対的に価格が上がったものに比べ、(取引価格が)抑えられた形なので、市場が拡大する大きなチャンスになる。
実現性は不透明ですが、トランプ大統領は外国映画を対象に100%の関税を課すことも検討していて、アメリカでも絶大な人気がある日本のアニメカルチャーにどのような影響を与えるのか注視が必要です。