3日公示された参議院選挙。総理大臣経験者が3日、4日と相次いで熊本入り。序盤から党の威信をかけた戦いを繰り広げています。

【自民党 岸田 文雄 前首相】
「いま日本の政治を支える参議院で自民党・公明党が負けることがあれば、間違いなく日本の政治は漂流してしまう。重要な選挙」

自民党の岸田 文雄 前総理大臣は公示日の3日、早速、熊本入りし、熊本市中央区で街頭演説を行いました。

岸田 前総理は、物価高に対して「手取りを増やすことが重要」と述べた上で、野党の消費税減税案について「納税額を抑えただけで、手取りは増え続けない」と批判。

これまで自身が掲げてきた『新しい資本主義』によって賃上げが進んだことなどをアピールし、「賃上げが手取りを増やす本筋」と述べました。

【自民党 岸田 文雄 前首相】
「持続可能性や未来につながるかは経済だけではない。子ども子育て、社会保障、あらゆる政策、そして熊本の未来を考える際も持続可能性をしっかりと考えていかなければならない」

一夜明け、選挙戦2日目の4日、同じ場所でマイクを握ったのは、民主党政権時代に総理大臣を務めた立憲民主党の野田 佳彦 代表です。

【立憲民主党 野田 佳彦 代表】
「参議院はまだ自民党だらけ。その結果、どんなことが起こったか。ガソリン税の暫定税率は参議院で審議されたが、残念ながら採決されずに廃案になった」

野田 代表は衆議院で自・公が少数与党となったことで、予算修正や年金制度改革法案が成立したことをアピール。一方で、野党7党で出したガソリンの暫定税率廃止法案が衆議院を通り、参議院で廃案になったことを受け、自民党を批判しました。

【立憲民主党 野田 佳彦 代表】
「物価高の折には『暫定』を廃止するのが当たり前。ところが自民党が邪魔した、自民党の参議院が。地方は暫定税率の廃止を切望しているのではないか」

また、参院選・熊本選挙区に候補者を擁立している参政党は、選挙戦中盤の7月12日に神谷 宗幣 代表が熊本入り。

一方、政治団体・NHK党は幹部などの演説は予定していないということです。

参議院選挙は7月20日投開票です。

テレビ熊本
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