3日に公示された参議院選挙では、「物価高対策」をはじめさまざまな争点があり県内でも論戦が始まっている。「Newsイット!やまがた」では、町の人が「何を今回の選挙の争点と考えているか」150人に聞いた。
アンケートでは、「物価高騰」や「コメ問題」「外交」「政治とカネ」など今回の選挙で争点とされる8つのテーマを用意。
1人につき最も重視するもの1つとほかに気になるもの2つの、計3つまで教えてもらった。
話を聞いたのは、山形市のほか米沢市・酒田市など6つの市で計150人。
何を重視して投票するのか? あなたの争点は?
<外交>
(山形市・70代無職)
「トランプ大統領が日本の関税30~35%が妥当なんじゃないかと言っていて、物価高騰・コメ問題など全部に波及するんじゃないかと思う」
(山形市・20代ホテル勤務)
「外交問題が悪化すると旅行で日本に来ようという客も少なくなると思うので、政治家にはバランスよくやってほしい」
(長井市・20代会社員)
「外国人の問題が取り上げられているが、そういったところ」
<社会保障>
(酒田市・30歳会社員)
「年金が将来減ってしまったり、もしかするともらえないと聞いているので大変だと思っている」
<コメ問題>
(山形市・50代会社員)
「コメが高いので、備蓄米もいつ私たちの手に入るのかわからない」
<人口減少>
2025年5月、人口100万人を割った山形県。
ある女性は、若い女性の定住が重要だと考えていた。
(酒田市・60代牧師)
「子どもの数が減っているというのは悲しい。若い女性が何を考えているかを取り上げて政治に生かしてほしい」
(酒田市・19歳学生)
「県の人口が100万人を切ってしまい、農家も減少しているといろんな人から聞いたりしているので人口問題は大事」
<災害>
2024年7月の豪雨で被災した酒田市ではこんな声も…。
(酒田市・90代無職)
「なるべく早く壊れた田んぼなど直してもらい、できれば来年からコメを作られるようにしてもらいたい」
<政治とカネ>
さらに、「政治とカネ」についても2024年の衆院選に引き続き厳しい視線が向けられているようだ。
(山形市・70代無職)
「政治家の金に対する考え方が相変わらず古いまま、昭和のまま続いているということは1番許せない」
<物価高騰>
そして多くの声が上がったのが、やはり「物価高騰」だった。
(山形市・19歳学生)
「イートインでも消費税10%。1割取られるのは学生からするとだいぶ大きいことなので変えてほしい」
(鶴岡市・60代無職)
「年金で毎月生活をしていくのが大変で、スーパーに行って少しでも買うとすぐに1万円が飛んでいく。もうこんな生活は嫌だ」
(山形市・40代製造小売業社長)
「和菓子の材料がコメなので、コメの価格が安定していないのもあり、果たして商品の価格がどうなっていくかがすごい不安」
(山形市・70代無職)
「やはり消費税減税を実行してほしい」
今回の参院選が初めての選挙だという18歳の高校生も、物価高対策に注目して投票先を選ぶという。
(山形市・18歳高校生)
「服・食料・飲み物などもだんだん高くなって、高校生でもけっこうきつくなってきた。自分の投票で世の中が変わるかわからないが、少しでも変わるのであれば選挙へ行こうと思う」
150人にアンケートを行った結果、最も多かったのが「物価高騰」で125人の人が争点と考え、そのうち84人が最も重視するとしている。
2番目に多かったのは「年金などの社会保障」で89人、「人口減少」と「外交」が50人余り。
「コメ問題」と「政治とカネ」が40人だった。
県内でも物価高騰など私たちの生活に直結する問題が注目されていた。
一方で、人口減少など県が抱える問題への対応に注目している県民も多いように感じられた。
Newsイット!やまがたでは、7日以降、こうした争点について参院選の候補者がどのように訴えているのか、テーマごとに伝えていく。