梅雨のじめじめとは違う爽やかで熱い話題。鶴岡市の加茂水産高校で、伝統の「カッターレース」が行われ、生徒たちが海の上で熱い戦いを繰り広げた。
「いーちに! はい! いーちに! はい!」
加茂水産高校創立記念日の4日、日本海に響いたはつらつとしたかけ声。
「カッターレース」は加茂水産高校で1973年から毎年行われている夏の伝統行事。
レースは学年ごとに3チームに分かれて行われ、学校裏の海の往復600メートルのコースでタイムを競う。
(3年生)
「速さとタイムで競うものなので、みんなで息を合わせてこいでいいレースにしたい」
「絶対負けられないですね、最後なので。3年生です」
カッターボートは大型船に乗っている救命用の手漕ぎボートで、長さは9メートル。
大きな船の推進力となるのはオールをこぐ12人の呼吸。
「いーちに! はい! いーちに! はい!」
(3年生)
「これをやるためにここに来たので、最後全力で頑張りました。最終的に集大成となるレースにできたと思います」
「1・2年生の時にずっと悔しい思いをしていたので、今年こそ最後なので『絶対優勝する』という目標を掲げてきた」
レースは3年生が見事優勝を果たし、上級生の意地を見せた。