大阪府門真市で、2022年前の2月17日、中学3年の男子生徒が、いじめを苦に自ら命を絶った。
遺族が市と加害生徒に損害賠償を求めた裁判が始まり、母親が時折涙ぐみながら、「罪を潔く認めていただきたい」と法廷で訴えた。
■【動画で見る】いじめを苦に命絶った中3生徒「絶対に許しません」遺族が加害生徒らに損害賠償求めた裁判始まる
■「しんでみてーや」1分で10回以上「死んでください」書き込みも
門真市の中学校に通っていた3年の男子生徒(当時15歳)は2022年前、同級生らからのいじめを苦に自殺した。

SNSでは誹謗中傷が繰り返されていた。
「しんでみてーや」「そろそろ周りの目に気づこうぜ」
これらは同級生らからインスタグラムなどで匿名で繰り返された誹謗中傷の投稿だ。

中には、およそ1分で10回以上、「死んでください」と書き込まれたものもあった。
市の第三者委員会は、SNSやLINEグループなどで同級生らが誹謗中傷するなど、62件のいじめがあったと認定し、いじめと自殺の因果関係を認めた。
さらに、母親が何度も相談したにも関わらず、学校側がいじめとして対応しなかったことが、男子生徒の孤立感や疎外感を強めたと指摘した。
■「一人で旅立たせてしまって申し訳ないと。でもあんたは何も悪くないと。絶対それを証明したるからと」遺族は裁判を起こす
男子生徒の母親:基本的に私らの時間は3年前で止まってますので、悲しみは時間がたてば薄れていくっていう風に言われているけれども、私らの場合は増える一方です。

男子生徒の母親:守られへんかって申し訳ないと、一人で旅立たせてしまって申し訳ないと。でもあんたは何も悪くないと。絶対それを証明したるからと。
男性生徒の母親は、警察に相談しましたが、警察では事件化が難しいとの判断に至ったということで、2024年8月に加害生徒11人と門真市に対し、損害賠償を求めて裁判を起こしていた。
■時折涙ぐみながら…「卑劣極まりない攻撃をした罪を潔く認めていただきたい。決して忘れることなく、一生背負って生きてほしい」
そして2月17日から始まった裁判で、男子生徒の母親は、自ら命を絶った息子の制服を着て法廷に立ち、時折涙ぐみながら意見を述べた。

加害生徒側に対しては、「卑劣極まりない攻撃をした罪を潔く認めていただきたい。決して忘れることなく、一生背負って生きてほしい」。
また、門真市側に対しては、「自分たちのいい加減な対応が息子を死に至らせたことに、しっかりと向き合ってほしい」と述べた。
(関西テレビ 2025年2月17日)