80年前に長崎で被爆した女性が、当時の体験を綴った手記の第二弾が出版され、4日に本人が当時の状況や平和への思いを語りました。
14歳のとき長崎で被爆した立川裕子さんです。
80年前の8月9日から3日間の経験を手記につづり、「原爆日記」として書籍化されています。
今年出版した手記の第二弾には新たに証言を加えています。
県立長崎高等女学校3年生だった立川さんは、三菱重工長崎兵器製作所 大橋工場に動員中、被爆しました。
全身にガラス片やコンクリート片が突き刺さり、一部は今も残ったままです。
立川裕子さん(94)
「肩にはまだ4個大きなガラスが入っていて」「時々痛む」
手記は被爆後、半年以内に書かれ、救援列車内の様子や心境を鮮明に記しています。
立川裕子さん
「戦争ってこんな目に遭うんだと、書き残したいとの気持ちがあった」「原爆、核とか使わないで戦争がないような平和な時代が来ることを願っている」
「原爆日記」第二弾は1冊700円(税込み)で原爆資料館と好文堂書店で販売されています。