宮城県大崎市の老舗食肉販売業者が業績悪化を受けて7月1日に自己破産を申請しました。

帝国データバンクによりますと、宮城県大崎市の「株式会社鳥菊商店」は1969年に創業し、商社やスーパー、飲食店などの他、学校給食向けに食肉の卸売りを手がけていました。また、「とり菊商店」の屋号で食肉小売りも手がけ、惣菜類も販売。

2019年には大崎市内に加工工場を設け、年間売上高は1億5000万円ほどで推移していました。一方で仕入れ価格や人件費の高騰により採算面は悪化。加えて、新型コロナの影響で飲食店向けの取引が減少。

スーパー総菜の製造委託などで2024年12月期には年売上約3億3000万円を計上しましたが、収益性の改善には至らず約5000万円の純損失を計上し、約8000万円の債務超過に陥っていました。

その後も業績改善の見通しが立たないことから、6月30日付で事業を停止していました。負債額は債権者100人に対し、約2億5000万円に上るということです。

仙台放送
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