飲食店に予約の電話をかけ、金をだまし取ろうとするいわゆる「ドタキャン詐欺」が相次いでいる。架空の業者を紹介して高額なワインの仕入れなどを店に求め、店には行かず金をだまし取るのがその手口だ。

「ラインでやり取りしたい」

東京都内などで相次いでいるいわゆる「ドタキャン詐欺」とみられる電話が佐賀市のレストランにもかかってきたことがわかった。

ドタキャン詐欺とみられる電話がかかってきたレストラン(佐賀市)
ドタキャン詐欺とみられる電話がかかってきたレストラン(佐賀市)
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「ドタキャン詐欺」は、店の予約をキャンセルするだけでなく、架空の仕入れ業者などを紹介し、金をだまし取ろうとする新手の詐欺。

6月26日、佐賀市のレストランに佐藤と名乗る男から予約の電話があった。男は「今後はラインでのやり取りをしたい」と告げ、店長とラインでやり取りを始めた。

「紹介する会社から仕入れてほしい」

男は予約当日にラインの電話で、「紹介する会社からワインを4本仕入れてほしい」などと店長に伝えてきたという。その額は100万円にのぼる。

ワインが高額だったことやラインでのやり取りが多かったことから、店長が不審に思い、電話で男に仕入れを断ったところ、ラインのやり取りはすべて削除され、予約の時間になっても客は来なかったという。

さがんれすとらん志乃県庁店 中島隆吉店長:
いま材料費も高いし、人件費も高いし、せっかく一生懸命作った料理を無駄にされて、残念です

この店は警察に被害を相談。今後、予約を受けた際にラインでのやり取りを促された場合は注意したいと話している。

(サガテレビ)

サガテレビ
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