ここは、2024年オープンしたばかりのカフェ。店を開いたのは、末期がんを患った女性です。

この記事の画像(15枚)

Cafeスマイル 店主 井上幸恵さん:
余命宣告をされたので、やりたいことは とりあえずやり尽くそうと。

カフェの店主、井上幸恵さん、54歳。

子宮頸(けい)がんの「ステージ4」と診断され、余命は「1年半」と言い渡されました。

井上幸恵さん:
右の足の付け根のリンパ節のがんがちょっと大きくなっちゃってサポーター付けているけど右と左でこれだけ足の差が…。

“残された時間をどう生きるのか…”

井上さんの頭に浮かんだのは、ダウン症である姪・美裕さんの存在です。

井上幸恵さん:
そのくらい片付けた方がいいような気がするな。

姪・美裕さん:
ちょっと見ないで!

井上幸恵さん:
私もお店やりたいし、美裕も接客がやりたい。じゃあ美裕みたいな障害がある子ども達が接客をできるお店をやろうと。

そして、オープンから半年。

美裕さん達の生き生きと働く姿が井上さんの生きがいになっています。

井上幸恵さん:
まるまる3年経って余命よりは1年半以上長く、まだ頑張っている。

そんな井上さんの姿が話題となり、今では定期的に「がん患者会」も開催。

病気と闘う人たちに勇気を与えるカフェになっているのです。

井上幸恵さん:
言われた余命を過ぎても、全然がんっぽくない私を見て、ここに来たら、自分もそうなれるんじゃないかっていうので皆さんの方からそう言われると、このまま体調をキープしていかなきゃなって。

来店する客に勇気を与える井上さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」5月13日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(15枚)