6月もきょうで終わり、2025年も半分が過ぎました。

鹿児島市の照国神社ではこの時期恒例の儀式が行われましたが、既に梅雨明けした2025年は強い日差しの下での開催となりました。

照国神社で行われた、夏越大祓。

1年の折り返しの日に「茅の輪」と呼ばれる直径2メートルほどの輪を3回くぐって、残りの半年を無事に過ごせるよう祈ります。

例年なら梅雨時期で迎えることが多い儀式ですが2025年は異例の早さで梅雨が明け、強い日差しの下での開催です。

参加者
「(神殿では)無心でくぐって引っ越してきたばかりなので『鹿児島にご縁いただいてありがとうございます』という気持ちで」
「くぐるときは「災いを外してください」とお願いした。神殿では家族の健康と仕事の繁栄を願った」

照国神社・岩坪蒼樹権禰宜
「気温がとても高かったので、皆さんが体調を崩されないか気になる天候だった。あすから半年間、皆さまが無事に過ごせるよう心よりお祈り申しあげ、ご奉仕した」

30日は各地で強い日差しが照りつけ、日中の最高気温は鹿児島県さつま町柏原で35.3℃の猛暑日に、鹿児島市では34.1℃と、猛暑日一歩手前の暑さになりました。

また、県内33地点のうち11地点で6月の観測史上最も暑くなりました。

異例の早さで梅雨明けとなり高温になる中、農作物への影響も出始めています。

鹿児島県出水市高尾野町のブドウ園です。

7月下旬から9月中旬ごろまで収穫期を迎えますが、一部の品種で実が黒く日焼けして、しぼんでいるのが確認できます。

生産者によりますと、梅雨の期間中も晴れ間が続き、急激に温度が上がった6月中旬ごろから被害が出始めたということです。

現在のところ、大きな被害の広がりは見られないということですが、黒くなった実の除去や日焼け防止用の袋をかぶせるなどの対策に追われています。

ブドウ生産者・神之田玄一さん
「急激な温度変化にブドウも対応できず、日焼けとかの症状が出ている感じです。もう少し出荷までに時間があるので、色んな手入れをして、万全を尽くしたい」

例年に比べ、一足早く突入した本格的な夏、無事に収穫を迎えるまで農家の苦悩も尽きません。

鹿児島テレビ
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