農家の後継者不足などによって増えている耕作放棄地を活用した取り組みです。6月30日、瀬戸内市の耕作放棄地だった畑で小学生がトウモロコシを収穫しました。

収穫を体験したのは、瀬戸内市の美和小学校の児童5人です。農家からコツを教わりながらトウモロコシを1本ずつ収穫しました。

(児童は…)
「簡単だった。(コツは)真ん中を持って下にボキっと」
「みんなで協力して大きいのをたくさん取ることができて良かった。スープに入れて食べたい」

児童たちが収穫した畑は3年前に耕作放棄地となった場所。市の観光スポットにもなっている「日本一のだがし売場」の運営会社「大町」が2025年4月、約1万5000平方メートルの耕作放棄地を買い取り、トウモロコシなどの栽培を始めました。

岡山県によりますと、農家の高齢化や後継者不足などに伴い手付かずになった耕作放棄地は県内でも年々増えているということです。

(大町 秋山創一朗専務)
「(地域の人から)後継者がいなくて大変という声をもらって、会社で話して何とかしようと思い、始めたのがきっかけ。季節の野菜やコメ栽培などチャレンジしていきたい」

30日に収穫されたトウモロコシは「日本一のだがし売場」の店頭に並ぶということです。

大町では今後も収穫体験を行うなどして、子供たちに耕作放棄地の現状について学んでほしいとしています。

岡山放送
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