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アンデルセングループの旗艦店 広島アンデルセンから初めてクラフトビールが誕生。

1967年開店当時から「食卓に幸せを運ぶ」というキャッチフレーズでパンのある食卓を通じて豊かな暮らしを届ける思いを繋いできた私たちですが、クラフトビールの開発は未経験。今回、ベーカー長 平岡憲治、開発パートナーとなったHIROSHIMA NOH BREWERY(広島農ブルワリー)の醸造家 岡田アントニールイス氏とともに開発までの秘話を紹介します。

ベーカリーがなぜクラフトビールを?


(平岡)広島アンデルセンは開業当時から豊かな食卓づくりをテーマにしてきました。焼きたてのパンの香りが広がる朝から始まり、一日の疲れを癒す夕食の料理とワイン、そして食事用パン。もっと、食卓に新しい恵み、楽しさを届けられないかと思いついたのがクラフトビールでした。市販のものでなく自分たちのオリジナルをと、高いハードルを設けましたがその分期待感も強くなりました。


実はパンとビールの共通点は多く、基本的な原料は麦芽、ホップ、酵母、水です。

今回、広島アンデルセンの看板商品「the Bread(ザ ブレッド)」という食事用パンを使ってクラフトビール開発が始まりました。


「the Bread」は、北海道産小麦「キタノカオリ」をメインに使用した香りが豊かなパンです。もちろんオリジナルのビールをつくりたいという思いもありましたが、それと同時に余剰商品を活かすサステナブルな面からも、私たちのつくったパンをどう次のおいしさに生まれ変わらせることができるかという課題がありました。

醸造農家HIROSHIMA NOH BREWERYとの出会い

(左)HIROSHIMA NOH BREWERY 岡田アントニールイス氏

(右)広島アンデルセン ベーカー長 平岡憲治


(岡田)パンからビールをつくるのは、どちらも丁寧な仕込みや温度管理など製造の過程も似ているので醸造家である私たちにとって難しいことではありません。ただ広島アンデルセン初のオリジナルビールという旗を掲げるものなので、責任の重さを感じました。それ以上に「the Bread」からどんなビールができるかというワクワク感も大きかったですね。


(平岡)岡田さんのHIROSHIMA NOH BREWERYはスタートしてまだ数年。若手の醸造家さんですが、初めてお話した時に、発想が柔軟で一緒につくっていきたいと思わせてくれました。

もともと岡田さんとうちの社員が友人という信頼関係もありましたが、目指す方向が同じというのはパートナー選びには大切なことでした。


(岡田)もともと「つくる」ことが好きで、別分野の「つくる」からビールをつくるという世界に飛び込んだわけですが、何か天職に出会ったというぐらい、ビールづくりに没頭しています。平岡さんもパンづくりのスペシャリストなので、お会いして通じるものがあり、刺激を受けました。

パンと料理とビールの日々


(平岡)パンからビールをつくるには、まず「the Bread」を知っていただくことから始まりましたよね。


(岡田)「the Bread」を知らなくてはビールはつくれませんし、食べながらパンの個性を味わい、これがどう変わるのか、熱を加えたらどうなるのかなど、いろいろ考えながら進めました。発酵温度を見直したり、製法を改良したりして。実は今回の開発が私自身の成長にもなり、他のビールにもノウハウを活かせて、全体のレベルがぐっと上がりました。


(平岡)料理に合うビールということで、試作の度に奥様が様々な料理をつくり相性を試していただいたとか。


(岡田)実は妻が農業を10年前から三次で始めて、結婚と同時に私も仲間入りしました。ですから開発期間中は新鮮な食材に詳しい妻の手料理と試作のビールが食卓に上がっていました。晩酌しながら夫婦で意見を交換し合う感じでしょうか。女性目線の意見は貴重ですよ。


(平岡)ホップを岡田さんの農場でつくられているので微妙な味わいのチェックも厳しそうですよね。ホップはビールの苦味と香り、大麦は麦芽としてビールにコクと風味を出す重要な原料と言われています。


(岡田)ホップは蔓性の多年草で、毎年春先に芽を出し、収穫時期の夏には7m近く蔓を伸ばします。自分たちの手で栽培しているので、「the Bread」とうちのホップのコラボにも力が入りました。

生ホップ(フレッシュホップ)を使用することで、乾燥ホップでは得られにくい青々しい香りや爽やかさがビールに加わります。

また、収穫直後の新麦、特に秋に収穫されたばかりの大麦を使用した場合、熟成された麦芽に比べて雑味の少ない、軽やかでフレッシュな味わいになる傾向があります。

その年ならではの“旬の味”としてお楽しみいただけるのが特徴です。


Hiroshima Bread Beer “the Bread Ale”を製造している時の様子

試作テイスティング~完成!


(平岡)5回ほど試作品をテイスティングしましたが、ビールとしてどれもおいしかった。しかし広島アンデルセンのビールとするには、まだこれではないという状態が続きました。多い時で20人ほどのスタッフがテイスティングする時もあったので、岡田さんも大変だったと思います。


(岡田)実は細かい試作も合わせればもっと数は重ねています。アプローチの仕方やつくる過程も変えて、何十回と試作してここに至っています。目指すところ、食卓のシーンで並べたいというイメージをお互い持っていたからこそ、良いゴールに向かえました。

ちなみにビールの仕込み時に「the Bread」をビール用の発酵液に漬けるのですが、その後に残るパンかすは、畑のたい肥として再利用しています。環境への配慮と、地域資源の循環利用を目的とした取り組みの一環です。また、そのたい肥を活用した畑でホップなどの原料作物を栽培し、クラフトビールの製造に再び活かすという循環型の仕組みを実践しております。


(平岡)私たちのビールづくりは、環境に配慮しながらも、大切なパンを使用してお客様の食卓が豊かになることを目指した商品です。そこがしっかりあったからつくる過程でお互いリスペクトできる。いいものをつくりたいという思いが一致したのがよかったと思います。

中身が完成した後は、ネーミングやラベルデザインの作業が待っています。広島アンデルセンのクラフトビールの名前は、「Hiroshima Bread Beer “the Bread Ale”(広島ブレッドビア “ザ ブレッドエール”)」。素材から人の知恵まで、広島という地が生み出したビール、そして「the Bread」の力がビールの力になっていることを込めた名前です。また最終的にラベルはとてもシンプルなデザインになりました。素材を生かしたビール、料理のじゃまをしないビール、シンプルだけれどおいしい、楽しい食卓の思いがラベルにも込められています。

販売は広島アンデルセン店頭販売と通信販売を考えています。2階のレストランでも味わっていただけます。

今後もHIROSHIMA NOH BREWERYとのコラボは続きます。次はリンゴを使ったビールを企画中です。四季で楽しむビール、どうぞご期待ください。

「Hiroshima Bread Beer “the Bread Ale”」×オープンサンドイッチ


おすすめの料理は、オープンサンドイッチ。デンマークではスメアブロと言いますが、じゃがいもの蒸留酒(アクアビット)のチェイサーとしてビールを一緒に飲んだりします。エビや卵のスメアブロ、ニシンなどいろいろな種類があり、シンプルな料理ですが見た目は華やか。広島アンデルセンのビールと一緒に上質な食卓をお楽しみください。


■関連情報

【リリース】広島アンデルセンのクラフトビール ~おいしさの魔法を季節の食卓に~「Hiroshima Bread Beer “the Bread Ale”」7月1日発売

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000064.000009964.html



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HIROSHIMA NOH BREWERY

広島県三次市吉舎町海田原917

HP https://hiroshima-noh-brewery.com

Instagram https://www.instagram.com/hiroshimanohbrewery/


広島アンデルセン

広島県広島市中区本通7-1

HP https://www.andersen.co.jp/hiroshima

Instagram https://www.instagram.com/hiroshima_andersen_official/





株式会社アンデルセン

1967年開店の広島アンデルセンを旗艦店に、全国に直営ベーカリー「アンデルセン」を展開。デンマークに学んだデニッシュペストリーや、アンデルセンファームのりんごを使った発酵種で作るパンのシリーズ「ファーマーズブレッド」など、ヨーロッパを源流とするバラエティ豊かなパンをお届けし、日々の暮らしの中のヒュッゲなひとときのお手伝いをしたいと願っています。

https://www.andersen.co.jp/





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