悩み相談にのってくれるバーのマスターは、AI(人工知能)によって現代によみがえった偉大な哲学者です。
日々進化を続ける生成AI。
28日から、東京・渋谷区でAIを活用した哲学的対話が体験できるイベントが開催されます。
ひと足先に上中勇樹キャスターが体験させてもらいました。
対話の相手は、西洋の古典などを学習させ、現代によみがえらせたAIソクラテスです。
ソクラテス:
渋谷に何しに来たんだい?
上中勇樹キャスター:
ソクラテスさんと話しに来ました。
ソクラテス:
光栄だね。俺と話すためにわざわざ来てくれたとはうれしい限りだよ。最近これってどうなんだろう?って、ふと考えちゃったことある?
上中勇樹キャスター:
食事をするときに、食べる直前に写真を撮る行為、これってどうなんだろっていうふうに思いました。
AIソクラテスと話を続けること約5分。
ソクラテス:
きょうもガチでいい話できたわ、マジサンキュー。特にあんたの今を生きるって姿勢、俺的にもきたね。あんた的にはどうだった?
上中勇樹キャスター:
ソクラテスさんとお話ができてとても楽しかったですし、勉強にもなりました。
ソクラテス:
そう言ってもらえるとうれしいぜ。きょうのディープな時間を祝して一杯用意させてもらったぜ。特別なカクテルだ。
対話後に渡されたのはカクテルカード。
AIソクラテスとの対話を反映したオリジナルカクテルのイラストとカクテル名が。
裏には対話の内容がまとめられていて、持ち帰ることができます。
このカクテルカードは“唯一無二”のもので、二度と同じカードができることはないといいます。
AIソクラテスの開発に携わった桜美林大学・田中一孝准教授は「単にAIが生成した絵が出るだけでなく、自分が相談した悩みがデザインに変換され、メッセージも含まれていて、それを自分の持ち物として持ち帰れるので、一つの思い出として体験として残る」と話します。
イベントの主催者は、AIソクラテスと対話することで、自らの考えや価値観と向き合い、見つめ直す機会にしてほしいといいます。
ディレクションズ 事業開発部・古舘勝義ビジネスプロデューサー:
こういう形でエンタメ性などを組み合わせて、なおかつ今回の哲学など意味もあるものも組み合わせて使える方法が色々あるのではないかというのが今回やってすごく感じている部分なので、スポーツのトレーナーをAI化しようとか、医療とかいろんなところに応用できるのではないか。