ある鳥の姿が北海道南部の写真愛好家を驚かせている。
6月、八雲町や七飯町で相次いで目撃されたBlack swan(ブラックスワン)、いったいどんな鳥なのだろうか。
「こういう感じで水面ギリギリで撮っていました」(岩山優光さん)
七飯町の大沼に通い、鳥や植物の写真を撮ってきた岩山優光さん。

「ふと顔を上げたら、あれはなんだろうなと」(岩山さん)

日本名は「コクチョウ」英語圏ではBlack swan
湖面に浮かぶ全身が真っ黒な鳥。
くちばしは鮮やかな赤で、その先端は白く見える。
「何の鳥だろう、どこから来たんだろう。見たことのない白鳥の黒いのかな」(岩山さん)

写真愛好家の岩山さん、17年目にして初めての光景。
「うちへ帰って調べたら、ブラックスワンだった」(岩山さん)
この黒い鳥、日本名は「コクチョウ」。英語圏ではBlack swanと呼ばれている。

黒い鳥の正体とは
岩山さんが撮影したさらに4日ほど前。
その姿は大沼から北に約30キロ離れた八雲町を流れる落部川に。
この黒い鳥の正体とは。渡り鳥に詳しい専門家に話を聞いた。
「(ブラックスワンは)オーストラリアに生息している鳥で(もともと)日本にはいない」(日本白鳥の会の小西敢会長)

なぜ北海道に“ブラックスワン”が
なぜ今回北海道に。
「本州で繁殖している個体がいて、コハクチョウやオオハクチョウが北上するときについてくることが過去にある。今回、北海道に入ってきたと思う。珍しい」(小西会長)
北海道南部の写真愛好家たちを驚かせたBlack swan。
専門家は、秋には北海道を離れるとみていて、静かに見守るよう呼びかけている。
