一般的な求人を装って強盗や詐欺に関与させる闇バイトの恐ろしさについて学んでもらおうと、27日、鹿児島県姶良市の高校で、SNSリテラシーなどを身につける闇バイト防止講習会が開かれました。
多田百合香記者
「こちらの高校では闇バイトに関する授業がゲーム形式で行われています。ゲーム上では見知らぬ相手に学生証とともに顔写真を送ったり、電話番号や住所を送ったりするなど現実世界で起こりうる状況が再現されています」
闇バイト防止講習会は、姶良市加治木町にある龍桜高校の特別授業の一環で開かれ、1年生から3年生までの126人が参加しました。
教材となるのは慶応大学の学生が立ち上げた企業が開発した「レイの失踪」というゲームです。
このゲームは闇バイトに関わり失踪した、レイという名の女性が発信していたSNSの投稿や、不審人物とのダイレクトメッセージのやりとりを通じて、闇バイト勧誘の手口の疑似体験が出来ます。
ゲームの中では闇バイトの指示役が個人情報を送るよう巧みに指示する場面や、他のアプリに誘導する場面もありました。
さらに警察への通報を疑似体験する場面も。
(ゲーム内の音声)
「情報提供ありがとうございます。やはり、彼が。この事件の全貌が少し見えてきました。ご協力ありがとうございました」
ゲーム終了後には怪しい求人の見極め方や最新の手口などの紹介があり、高校生たちは真剣に耳を傾けていました。
龍桜高校3年生・下渡妃夏さん
「自分が発信する情報も個人情報がなるべく少ないようにしたり、友達との会話でも気をつけていきたい」
龍桜高校3年生・鯵坂紗奈さん
「(気を付けたいのは)SNSの使い方もだし、SNSではなくても友達や怪しい人たちから(闇バイトに)誘われるかもしれないから、対応ができるように自分の中でも対処法を見つけていきたい」
龍桜高校・加治屋綾香教諭
「(SNSが)身近にあるものなので正しく操作してほしいし、色んな情報があふれているので、その中から正しい情報を選んでもらい、だまされないとか(闇バイトに)はまらないように自分でしっかり選択できる生徒になってほしい」