鹿児島県内全域が本格的な夏に突入です。
気象台は27日、九州南部が梅雨明けしたとみられると発表しました。
九州南部が6月に梅雨明けするのは実に70年ぶりです。
鹿児島県西之表市鉄浜海岸では晴れ渡った空の下、気持ちよさそうに波に乗るサーファーの姿が。
一方、鹿児島市では…
井上彩香キャスター
「日差しの元では汗が止まりません。手元の温度計は34.2℃となっています。西郷さんを見てみますと…制服姿でかなり暑そうです!」
気象台は27日午前11時、九州南部は向こう1週間、太平洋高気圧に覆われて晴れの日が多いことから、「九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
平年より18日、2024年より19日早い梅雨明けで、九州南部が6月に梅雨明けしたのは実に70年ぶり。
鹿児島市では2025年最高となる33.8℃を観測しました。
大分県から訪れたというこちらの観光客は…
大分県から来た観光客
「(暑くて)病気になりそう」
「鹿児島にせっかく来たので“しろくま”食べて涼んできたいと思います」
観光ガイドを務める男性は、しっかり暑さ対策をしていました。
観光ガイドの男性
「お客さんに傘をさしてあげたりとか、場合によっては保冷剤を準備して渡したり、私たちも傘をさして迎えさせてもらう。熱中症対策ですね」
各地で強い日差しが照りつけた27日、鹿児島県肝付町内之浦で34.5℃、志布志市で34℃など、4地点で6月の観測史上最高気温を観測しました。
平年より早く訪れた本格的な夏。
2024年の夏は水不足に悩まされたという、薩摩川内市東郷町で農業を営む人はこんな不安を口にします。
コメ農家
「これから暑くなってくると水不足を心配します。(梅雨明けは)大した被害もなくて良かったと思うが、お米というのは水が必要ですから、(今後も)適度な水量が必要かなと思っております」
県内全域が突入した本格的な夏。
人も作物も十分な水分補給が必要な時期がやってきました。
奄美地方を除く鹿児島県内には28日、熱中症警戒アラートが発表されています。
屋外を歩くときは陰を選んで歩いたり、屋内でも屋外でも水分補給をするなど熱中症対策をしっかりと行いましょう。