今年8月9日に開かれる平和祈念式典に駐日ロシア大使が出席する意向を示しました。
広島の平和記念式典への出席は見送る方針です。
ロシア国営タス通信によりますと、ニコライ・ノズドレフ駐日大使は今年8月9日の平和祈念式典について、長崎市から招待状を受け取り、出席する意向を示しています。
長崎市はウクライナ情勢を踏まえ、2022年からロシアと同盟国のベラルーシの招待を見送っていました。
しかし今年は日本に大使館などを置く157の国と地域を招待すると発表していました。
ロシア代表の参列が実現すれば2022年のウクライナ侵攻が始まって以降、初めてです。
一方、広島市の平和記念式典には参加を見送る方針です。
広島市はこれまでの各国の政府代表を「招待」する方法から、今年は式典の開催を知らせる「案内」に変えました。
式典の趣旨を理解した上で出席の判断を各国に委ねるとしています。
ロシア大使館は「行事の概要を伝える内容で正式な招待状とは言えず、依然として政治的姿勢を改めていない」としています。