テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「梅雨明け間近！？」をテーマにお伝えする。
梅雨明けはいつ？
この先の予報を見て、みなさん気になっているのではないだろうか。真夏の太陽はいま、「さぁ、出番がやってくるぞ！」と体操をしながら準備万端で待っている…かもしれない。
この先の週間天気図を見ていくと、週末、梅雨前線がどんどん東へと去って、来週は姿を消す予報となっている。代わりに、夏の天気をもたらす高気圧がドンと幅を利かせて、真夏の日差し、そして真夏の暑さとなりそうだ。もしかすると、6月中に梅雨明けするかもしれない。
ここでクイズ。九州南部の梅雨明けが最も早かったのは、何月何日！？
正解は1955年の「6月24日」次いで早かったのが「7月1日」で、1964年、1994年、1998年と3回ある。その次は「7月3日」で、1978年、1984年の2回だ。もし6月中に梅雨明けをしたら、過去2番目の早さになる。
平年の梅雨を見ると、梅雨明けは7月15日で、梅雨の期間は46日間となっている。梅雨明けが早かった年を見ると、梅雨の期間は21日間から37日間と、例外なく平年よりも短い。そして降水量も、平年より少ない年が多い。平年より多かったのは1955年（6月24日・梅雨明けが最も早かった年）の109％のみで、その他の年は59％～93％と少ない年が圧倒的に多い。
そして、ことし2025年は、北部沿岸の地域ではまだ平年の半分ぐらいしか雨が降っていない。猛暑と空梅雨の影響で、もしかすると、野菜の価格などに影響が出るかもしれない。梅雨明けは待ち遠しいが、影響が出ない事を祈りたい。
（テレビ宮崎）
