若年性アルツハイマー型認知症について知ってもらおうと富山県富山市の中学校で講演会が開かれました。

演台に立ったのは、実際に診断を受けた男性。

「自分らしい生き方をあきらめないでほしい」と語りました。

富山市・堀川中学校で開かれた講演会で講師を務めたのは、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断された丹野智文(51歳)さんです。

*丹野智文さん
「日本一の営業マンになりたいと思って夢を追ってきた。でもその夢は認知症になったことで途切れた。私は今、失敗ばかり。でも失敗は成功体験につながるための途中経過でしかない。失敗を恐れないでほしい。やってきたことは何の無駄もない」

講演会には全校生徒およそ1000人が出席し、丹野さんが語る日常生活の様子や認知症と戦う思いに耳を傾け、認知症に対する理解を深めていました。

*生徒は
「あきらめずに続けることの大切さを伝えてくれた。剣道を習っているが、僕が負けたせいで全国大会へ出場できなかった。そこであきらめずに次の大会に向けて稽古を積み重ねて優勝目指したい」

*生徒は
「失敗したらすごく落ち込むことがあるが、失敗を恐れずに成功に向かってまた立ち直るという話が心に残った。自分も大切にしていきたい」

富山テレビ
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