任期満了に伴う富山県高岡市長選挙の投票が29日に迫りました。
圧倒的な組織力を生かした選挙戦で再選を目指す現職に、市民参加、手づくりの草の根選挙で2人の新人が挑む激戦の最新動向をお伝えします。
高岡市長選挙に立候補しているのは、届け出順に、前の高岡市議会議員で新人の出町譲候補、再選を目指す現職の角田悠紀候補、前の高岡市議会議員で新人の中川加津代候補、いずれも保守系の3人です。
新人の出町候補。
告示の翌日にいきなり総決起大会を開催し、大勢の支持者を集めて選挙戦のスタートダッシュを切りました。
その狙いは、有権者の選挙への参加意欲を喚起し、支持拡大に向けたうねりを作り出すこと。
*無所属・新 出町譲候補
「市民の皆様なんですよ、市民の皆様。市民の皆様1人ひとりの力を合わせれば、決して負けない。決して負けない。何としても市民の皆様と一緒にこの転換点を乗り切って新しい高岡を築きたい」
公約に市民との直接対話や液状化対策の住民負担ゼロなどを掲げ、税金の使い方、つまり、現職の市政運営そのものを変えると一貫した訴えで選挙戦最終盤に突入です。
*無所属・新 出町譲候補
「大きなうねりを感じています。誰かに強制されて動員かけて集会に集まるのではなくて、皆さん自発的に集まっていらっしゃいますし、我々を支援してくださるボランティアの皆様も本当に自発的にやっていらっしゃいます。皆さんやっていらっしゃるのは参加することで高岡が変わるんじゃないか、という思いだと思っています。おそらく私、『親身』が土台になって市長になる、初の市長になりたい、そう思っています」
現職の角田候補。
推薦を受ける自民党や公明党、連合富山や後援会の地域支部など圧倒的な支持基盤を生かした組織的な選挙戦を展開。
近隣の市長などが入れ替わり立ち替わり応援に駆け付け、1期4年の実績をアピールしながら市政継続を訴えています。
*無所属・現 角田悠紀候補
「今も毎週必ず、活動の状況を確認する会をやらせていただいています。明日の午後1時からあります。選挙とか関係ないんです。僕や市役所は一生懸命一日も早く復旧復興を目指し、常に前へ前へと進んでおります」
公約に震災からの復旧復興や子どもを真ん中に据えた施策など150の具体策を掲げ、高岡市議会議員22人のうち支援する20人の市議と共に1日2000人ペースで有権者に直接、訴えを届けています。
*無所属・現 角田悠紀候補
「市民の皆さんに如何にして共感得られるかどうか、ここが大事だと思っておりますので、今まで4年間でやってきたこととこれから4年間でどう変わっていくかをどうやって皆さんに伝えていくか、ここが一番大事だと思っています。いろんなことがありましたけれども、どれも必ず繋がっているんだと。高岡を前へ進めるために取ってきた決断だということを市民の皆さんにしっかりと伝えていきたいと思っています」
新人の中川候補。
告示後、市内全域をくまなく周り、一人でも多くの有権者に支持を呼びかけようと精力的な街頭活動を展開。
選対は、全員自らの意志で支援を申し出た少数精鋭の部隊、草の根の手づくり選挙で訴えを届けています。
*無所属・新 中川加津代候補
「絶対に諦めない。政治を諦めないという思いで皆様方に訴えをさせていただいております。どうか市民の皆様ひとりひとりにこの声が広く届くように毎日街頭演説を続けさせていただいております」
公約に従来の施策、事業の見直しや雇用創出などを掲げ、現在の市政を強烈に批判、経済成長を柱にしたまちづくりを訴えます。
高岡のまちに響く紅一点の訴え、選挙戦最終盤まで街頭から思いを届けます。
*無所属・新 中川加津代候補
「場当たり的な政策ではなくて、本当に地に足の着いた政策をきちんと皆さんに理解していただけば高岡は必ず強い高岡になれると思っております。基盤づくりをしっかりとしていく、そんな高岡市長を目指す、初の女性市長を目指す、市民の方々に訴えかけるのみだと思っております」
圧倒的な組織力を生かした選挙戦で再選を目指す現職に、市民参加、手づくりの草の根選挙で挑む2人の新人。
有権者の選択は継続か刷新か、任期満了に伴う高岡市長選挙は29日投開票です。