26日、朝鮮中央テレビが報じたのは、沿道で大勢の人が出迎える中、車から降り立つ北朝鮮の金正恩総書記の姿。
24日に行われた大型リゾート地の完成を祝う式典の様子です。
北朝鮮東部の元山(ウォンサン)で行われたこの式典では、ジュエ氏とされる娘の姿も。
韓国メディアでは過去に、ジュエ氏について2013年生まれとみられると報じられたことがあります。
さらに李雪主(リ・ソルジュ)夫人の姿もありました。
その姿が公開されるのは1年半ぶりだと韓国政府は分析しています。
約2万人が宿泊できるホテルなどの他、スポーツ施設や商業施設などが入るこのリゾート地。
テープカットを終えた金総書記が訪れたのは、大型の屋外プールエリアです。
ここではサーフィンができるプールやウオータースライダーなどを視察しました。
ビーチでは家族3人並んで歩く姿など、終始笑顔で視察を行っていた金総書記でしたが、自身の力を入れて進めてきたリゾート地の完成ということもあってか、夜の式典では涙ぐむ場面も見られました。
果たして、その涙の意味は…。
北朝鮮に詳しい甲南女子大学・鴨下ひろみ准教授は、リゾート建設の狙いについて、「観光というものを通じて外貨獲得を狙っているのではないか」と指摘します。
北朝鮮メディアは、式典で金総書記がリゾートの完成を、「今年最大の成果の一つ」としたうえで、今後、他にも観光エリアの建設を進めることを示唆したと報じています。