6月定例県議会は24日、一般質問が行われました。建設費の上振れが見込まれ、経済界から追加の財政支援を求められている福井アリーナについて杉本知事は「にぎわいの拠点となり好循環が生まれる」と建設に前向きな姿勢を見せました。ただ、県の財政支援は「利子分の負担など最小限にとどめる」との考えを改めて示しました。
松崎県議:
「経済界が福井アリーナをスポーツや文化の拠点として多目的利用することについて、どのような期待を持っているのか」
杉本知事:
「人が集まるにぎわいの効果は、県民のふるさとへの誇りになりプライドも醸成されていく。新しいイベントも集まり好循環が生まれる」
一方、経済界が求める財政支援には慎重な意見も出ました。
細川県議:
「経済界からの望みならば町一つ分にあたる予算の増加も通るのかと怒りの声も出ているが、反対派の意見に寄り添ってくれるのか、知事の所見を」
杉本知事:
「民間が先導してお金を用意し、それを行政が応援する形。今後も福井市とともに支援を考えていきたい」
福井アリーナの整備費は、福井商工会議所を主体とする経済界が最大で160億円になるとの試算を示し、追加で45億円の資金調達に向けて県や福井市に支援を求めています。
これに対し県は、追加資金はあくまでも経済界が融資を受けて確保するものであり、県の支援は利子分の負担や保証金の支払いにとどめるとの考えを改めて示しました。ただ、その場合でも県の新たな負担は少なくとも数億円程度になるとみられています。