繊維王国・福井の高校生が関西・大阪万博のスタッフが身に着けるアイテムを古着などを利用して作っています。「服は何度でも生まれ変わる」と話す高校生が生み出す、世界に一つだけのファッションアイテムを取材しました。
  
福井市にある啓新高校では、ファッションデザイン科の3年生34人が縫製作業に没頭していました。古着や布地の切れ端、いわゆる“廃材”を使って小さなショルダーバック「サコッシュ」を1人1つずつ作っていきます。
    
これは、繊維王国・福井から服の未来を考えようと、福井大学が2023年から始めた産官学連携の取り組みの一環です。市内で服などのリメイクを手掛ける竹内宏之さんが講師として招かれ、生徒にアドバイスをしました。
 
生徒たちは「ギャザーにこだわって作っているが、ジーンズ生地が固くて手ごわい」といいながら作業を進めます。その狙いは「身近な服が新しいものに生まれ変わることを感じてほしい」「服は何度でも生まれ変わる」と発信すること。廃棄される運命にあった服が、高校生のアイディアで個性豊かなファッションアイテムへと生まれ変わります。
 
完成したサコッシュは、万博のスタッフが8月に使用することになっています。
  
万博をきっかけに服の未来を考え変えていこうと、福井の高校生が地元職人とともにアップサイクルに挑みます。     

福井テレビ
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