投票率をアップさせる取り組みとして、今回の参議院選挙から県内で初めて「共通投票所」が大野市と勝山市で導入されることになりました。通常は入場券に指定された投票所でしか投票ができませんが、「共通投票所」が導入されると、地域の投票所がどこでも利用できるようになります。
大野市では今回の参議院選挙から、市内に24ヵ所あった投票所を17ヵ所に再編します。「共通投票所」を導入し、投票日当日は市内のどこの投票所でも投票できるようになります。
選管では「投票率が全国的に下がっているという現状から、投票しやすい環境を大野市全体で作りたいということで、共通投票所を導入した」と話します。
共通投票所は2016年の公職選挙法改正で導入が可能になりました。総務省によると、2024年10月の衆議院選挙では18道府県合わせて217カ所に設置されました。
大野市では、導入に当たり二重投票を防ぐため、これまでの紙の選挙人名簿を使った受け付けを止め、入場券のバーコードを読み取って有権者の情報を共有するシステムを採用します。
選管は「全体的に投票事務をデジタル化することによってどこでも投票できるという環境を作れば、投票所は減るが投票する人の利便性は確保できると考えている。これからも投票しやすい環境を常に考えていきたいので、ぜひ投票に行っていただきたい」としています。
また、勝山市は市の中心部にある「勝山市民会館」を共通投票所に指定し、市内どの地域の有権者も、地元と市民会館のどちらかで投票できるようになります。