富山と北九州市の回転寿司店で、それぞれの地の自慢のすしネタを食べ比べできる特別企画が始まった。新田知事と北九州市の武内市長による「すし会談」から発展したものだ。

この記事の画像(7枚)

地域自慢の一皿が揃った「富山三昧」と「北九州三昧」

富山側は「真鯛昆布〆握り」「紅ズワイ蟹」、そして北九州市長が「宝石と呼ぶにふさわしい上品な味」と絶賛した「白海老昆布巻き軍艦」の3貫を揃えた。一方、北九州側は「ヤリイカ」「真フグ」「鯛のぬか炊き焼き」の3貫で勝負を挑む。地元で人気の郷土料理「ぬか炊き」が添えられているのが特徴的だ。

わずか1週間で実現した企画の裏側

この企画が「すし会談」からわずか1週間で実現したのは、富山と北九州市の企業がひそかにアイデアを練っていたからだ。

企画を手がける粋鮨の運営会社でエリアマネージャーを務める田中昌利さんは「地域ならではのネタとお店で人気ナンバーワンのネタ。2皿とも1貫は真鯛にしたが、富山・北九州それぞれの郷土料理でひと手間かけて提供」と語る。

価格差には理由があった

両者の三種盛りには価格差がある。北九州三昧の638円に対し、富山三昧は1045円とほぼ倍の値段設定となっている。

この差について田中さんは「北九州の人から見る富山県の幸は『エビ』や『カニ』。どちらも能登半島地震の影響から不漁が続き、高値だが、ぜひ北九州の人にもベニズワイガニやシロエビを食べさせてあげたい」と説明する。

県民からは「食べ比べられて楽しい」

実際に2皿を食べ比べた県民からは「こりこりしている。肉厚で美味しい。富山では慣れ親しんでいない味。食べ比べられて楽しい」「離れた地のすしネタをお互いの地域で食べあえるのは楽しい取り組み。おもしろい」といった好意的な声が聞かれた。

この「食べ比べ対決」は20日から8月30日まで販売され、9月上旬に販売数による勝敗が発表される予定だ。

富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。