すらすらと描き進めているのは、似顔絵。

描いている場所は、病室の中です。

似顔絵セラピスト 村岡ケンイチさん:
描いてほしいのは、登山している風景がいいですかね。
入院患者:
素敵ですね。

入院患者の似顔絵を描き、心のケアを行う“似顔絵セラピー”。

その人が最も大切にする思い出や夢などを描いて、前向きになれるようにしていきます。

似顔絵セラピスト 村岡ケンイチさん:
「マイナス」から「0」までは医療者の仕事なんですけど、「0」から「1」「2」、そういう心のケアっていう所に芸術ってかなり役に立つ、関わることができる。

全国の病院で、“似顔絵セラピー”を行っている村岡ケンイチさん。
“入院患者を少しでも元気にしたい”と約20年間、似顔絵を描き続けているのです。

似顔絵セラピスト 村岡ケンイチさん:
その方の好きな色、頭に映っている色を想像することが大事ですね。

入院患者:
わぁ素敵。登山しているところで、お花が咲いてて、とても素敵。

芸術大学出身の村岡さんは、学生時代にその魅力に取り憑かれ、20代で“似顔絵セラピー”を開始。
そこから、全国の病院などをまわり“似顔絵セラピスト”として、入院患者に寄り添い続けています。

看護師:
よかったね!(似顔絵を)楽しみにしていたもんね。

入院患者:
これでリハビリも頑張れます。

似顔絵セラピスト 村岡ケンイチさん:
芸術って、心のケアの役割が大きいと思うので、芸術の表現というものがもっと医療の現場で共存する社会というのがきたらいいなと思っています。
似顔絵で心をケアする村岡さんの活動は、あすも続きます。
(「イット!」4月25日放送より)