選挙の事務員に79万円を支払ったとする報告書は「誤り」だったとして日本維新の会の西田薫衆議院議員が会見を開いた。
報告書に記載された男性が取材に応じ、「名前を怪しいことに使われるのではないかと心配していた」と話した。

■『選挙運動費用収支報告書』に西田議員が合計79万円を支払ったと記載
日本維新の会・西田薫衆議院議員:国民の皆さんに対して、心から深くお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
午後5時から、謝罪会見を開いたのは、大阪6区選出日本維新の会の西田薫衆議院議員。
西田議員はおととし、大阪府議会議員選挙に立候補。
その際の『選挙運動費用収支報告書』には守口市内の男女9人が選挙カーの運動員や、事務所の事務員として従事し、西田議員が合計79万円を支払ったと記載されている。

■実際には報酬は支払われておらず スタッフのミスだと釈明
しかし…
日本維新の会・西田薫衆議院議員:実際、人件費が払ってもらっていないと、しかし収支報告書に名前が記載されているとお話がありましたもので。
法律では、選挙カーの運動員などに対して一定の報酬を支払うことが認められている。
法律に則ってその支払いをしたという報告書だが、実際には、この9人に報酬は支払われていなかったのだ。
日本維新の会・西田薫衆議院議員:収支報告書を作成していた方々はボランティアで、中には初めて作成に携わった人もいた。
西田議員は、あくまでもスタッフのミスだと釈明した。

■報告書に名前を記載された人は「怪しいことに使われてしまうんじゃないかなと思った」
報告書に名前を記載された1人が関西テレビの取材に応じ、「無償のボランティアという認識で参加していたが、空白の領収書にサインを求められた」と証言した。
報告書に“事務員”と記載された人:議員本人から印鑑もって来てくれってってことで、目の前に(空白の領収書を)用意されて。もしかしたら怪しいことに使われてしまうんじゃないかなと思ったんですけど。
男性が収支報告書の誤りを指摘し、去年、男性に関わる部分は訂正された。しかし、ほかの8人については、報告書の記載に合わせるため西田議員が後日、報酬を支払ったということだ。
結局、すべての報告が訂正されたのは、選挙から2年2カ月が経ったおととい17日で、西田議員は、「公金が関わるものではなく、何か利益を得ようとしたわけではない」と強調している。
日本維新の会は処分が必要かどうか検討するとしている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年6月19日放送)
