「うれしい、人の命を救ったんだと思うと」—用水路に転落した70代男性を救出した高校生3人に感謝状

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咄嗟の勇気が救った命—高校生3人の勇気ある行動

富山県高岡市で用水路に転落した70代の男性を救い出した福岡高校2年生の3人に、高岡警察署から感謝状が贈られた。命の危険があった状況で迅速に行動した高校生たちの勇気が称えられている。

感謝状を受け取ったのは福岡高校2年生の開発皓さん、示野翔真さん、杉井佑成さんの3人。豊田署長から直接感謝状を授与された際、開発さんは「うれしい、人の命を救ったんだと思うと」と、その時の気持ちを語った。

「バシャ」という音が命を救う鍵に

事故が起きたのは先月23日の朝のことだった。3人が学校へ向かう途中、自転車を押しながら歩く70代の男性とすれ違った直後、「バシャ」という大きな水の音を聞いた。振り返ると、すれ違ったばかりの男性が用水路に転落して倒れていたのだ。

現場の用水路は幅1メートル60センチ、深さ70センチ、水深は20センチ。この状況を目の当たりにした3人は、ためらうことなく用水路に飛び込み、男性と自転車を引き上げて救助した。

「亡くなったらどうしようと思った。その後、見たら元気そうに生活していて良かった」と示野さんは当時の不安と、その後の安堵の気持ちを語った。

咄嗟の判断と行動力が生んだお手柄

現場を振り返った際、生徒の一人は「ここで見つけました」と、発見した瞬間を指差して説明した。救助された男性はその後病院に運ばれたが、命に別状はないという。

「また同じことがあったら自分から率先して動きたい」と語る杉井さん。緊急時の判断力と行動力が一人の命を救う結果となった。

富山テレビ
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